ヴァージン・ギャラクティック vs ブルーオリジン vs スペースX

前回記事で書きました、ヴァージン・ギャラクティック($SPCE)ですが見事暴落しましたね。

あの盛り上がっている時に増資とはさすがです。株主に嫌われますよ(笑)

それはおいておいて、今回は宇宙関連のメジャー企業を3つ比較したいなと思います。

ヴァージン・ギャラクティック（Virgin Galactic, Inc.)

イギリスの資産家リチャード・ブランソン(1950年生まれ)が立ち上げた宇宙旅行会社です。

宇宙空間までの行き方は、荷台の飛行機の間に飛行機を改造したようなロケットを取り付けて、上空で切り離しロケットエンジンに点火後、急上昇して宇宙空間まで飛行する方式です。

リチャード・ブランソンとはどんな人なのでしょうか？

外国メディアでは、リチャード・ブランソン vs ジェフ・ベゾスのような取り上げられ方をしていました。

このあと説明するBlue Originのジェフ・ベゾスが7月20日に宇宙旅行へ行くと宣言した後に、7月11に先に飛ぶことを宣言した負けず嫌いな性格をもっているようです。

この発表がある前まで、ファンの間では必ずジェフよりも先に飛ぶはずだ！と噂されていました。

こんな性格は、彼の歴史からも見て取れます。

彼は大富豪であると同時に冒険家でもあります。

1986年、熱気球で大西洋横断
1987年、ボードで大西洋横断
1999年、南アフリカ開発
2012年、カイトサーフィンで英仏海峡横断
2014年、マッターホルン登頂

大富豪は、こんなに体を張るものなのでしょうか？

僕のイメージする大富豪とは違い、夢を追う感じがとてもかっこよく映ります。

カッコいいじいちゃん!!という感じがします。

ブルーオリジン（Blue Origin）

Amazon CEOのジェフ・ベゾスが創設した宇宙旅行会社です。

宇宙空間への行き方は、皆さんがイメージしやすい縦型ロケットを使い、垂直離陸、垂直着陸です。

ロケットを垂直着陸させた世界初の会社です。

今回世間を賑わせているのには、いくつか理由があります。

アポロ11号が月面着陸した日である7月20日に、同じようにジェフ・ベゾスもロケットで宇宙旅行すると宣言したのが一個目。

その宣言の後からリチャード・ブランソンが先に飛ぶと発表したことでさらに話題になりました。

これが2個目。

そして3個目は、ヴァージン・ギャラクティックのロケットは米軍が宇宙と設定している高度80km以上の宇宙空間への旅行に対して、ブルーオリジンは、国際的に設定されている高度100km以上を旅行することで、高度80kmは宇宙ではない！と抗議をしたことです。

最後にもう一点面白い話題があります。

「ジェフ・ベゾス宇宙追放署名」というのがあります。

オンライン署名なのですが、現在14万人分集まっているそうです。

これは、貧富の差に対する抗議が発端となっているようです。Amazonはアメリカに対して、税金を払っていない事、そしてeコマースの発展により失業率を押し上げている事など、裕福ではない人に恨まれる理由には十分かと思われますね。

もうすぐブルーオリジンも打ち上げ予定なので、来週7月20日(火)を楽しみに待ちたいですね。

スペースX（SPACE X）

SPACE Xは、イーロン・マスクが創業した宇宙輸送、宇宙通信メーカーです。

地球人の火星移住を可能にするために、宇宙輸送コストを下げるのが目的です。(火星植民地計画？)

比較的話題のサービスとしては、スターリンクと呼ばれるインターネットサービス($99/月)で、南極や北極など電波塔の無い場所でも通信できるサービスを展開予定です。

そのために世界で一番人工衛星を打ち上げている会社でもあります。2022年サービス開始予定。

ロケットの話に移ると、商用宇宙旅行はヴァージン・ギャラクティックが世界で初めての企業となりますが、民間企業で有人宇宙飛行(ファルコン9)に成功したのはSPACE Xが世界初となります。

事業としては、NASAのISS国際宇宙ステーションへの物資輸送をボーイング社($BA)と一緒に請け負っています。

以前はロシアのスペースシャトル・ソユーズを使っていましたが、最近名前をニュースで聞かなくなったのはSPACE Xが請け負っているからだとも言えます。

また、日本人に同じみなところでいうと、ZOZOTOWN創業者の前澤さんが行く、月周回旅行用ロケットを開発しているのもSPACE Xです。

こちらは、2023年の打ち上げ予定だとか。これも楽しみですね。

2021年は宇宙新時代とも呼ばれており、来年、再来年と楽しみな年になりそうですよね。

以上、終わりです。

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